272: 恋人は名無しさん 2006/06/03(土) 02:14:01
もともとは私とそのダメ男(以下やすお)同じ大学の先輩後輩で、
それなりに付き合いはあったのだが、やすおには
友達以上恋人未満な女(以下ゆき)がいるということがもっぱらの噂だった。
しかも、そのゆきが質の悪い女で
校内でも辺り構わずケンカをし、怒鳴り散らし、やすおがつれない態度をとればリスカをし
とまぁ少々メンヘラ気味?な女。
ゆきがそんなだから、やすおもいい加減ゆきとのなぁなぁな関係に終止符を打ちたいと考えていたようで
その時にたまたま仲の良かった私に告白してきて、
私もやすおのことは、面白くて優しい人だと認識しており
特に断る理由もなかったので私はやすおと付き合い始めた。
でもこれが大きな間違いだった。

やすおと付き合うまでは、ゆきはホントに頭おかしいんじゃないか、
だって校内でケンカなんて普通しない…と、ゆきのことを軽蔑していた。
でも、やすおと付き合ってみてわかった。
そりゃケンカするわ、リスカもしたくなるわと。
やすおは『面白くて優しい人』と思っていたけどそれは裏を返せば
『変人の優柔不断』だったのだ。

273: 恋人は名無しさん 2006/06/03(土) 02:18:18
やすおと付き合い始めてまもなく、ゆきの耳にもそのことが入り
私は当然ながらゆきから嫌がらせをされた。
といっても、陰口を言われる程度のことだったけど。
でも付き合い初めのテンションも手伝って、
ゆきの意地悪はかえって私の恋心を加速させ、私は
『こんなヤな女にやすおを渡さん!』とかなり燃え上がっていた。
ただやすおは、私がゆきに嫌がらせをされているということを知っていても、
それに対して何かフォローをすることはなかった。
『今日ゆきにこんなこと言われた』とやすおに訴えたところで、
『ゆきは怒ると怖いから~…モゴモゴ』てな感じで、
とにかく自分では動こうとしなかった。
そのうち私もゆきの意地悪には慣れてきたので、内心情けないやすおに
不満はありつつも、まぁ我慢していた。

275: 恋人は名無しさん 2006/06/03(土) 02:26:13
そうこうするうちに、私とやすおの仲も深まり、初めてのHをした。
最初のHはいたって普通だった。
しかし二度目のとき、やすおは私に『首輪をつけてほしい』と頼んできたので、
私は『あぁこいつ変態だ』とかなり驚いた。
でも、首輪をつけてSMをするとか、そんなんじゃなく、ただ純粋に(?)
首輪をつけてHがしたいということだったので、まぁそれくらいなら、
と私は了承した。
このようにやすおとは、初回を除き、毎回ちょっとアブノーマルなHをしていた。
また、やすおはエ□ビデオとか動画、あるいはエ□本などは一切持っておらず、
もっぱらエ□マンガのみ、それも幼女が出てくるマンガしか読まないらしく
それもなんか変態みたいでイヤだなぁと私は思っていた。
でも、普段はいたって普通なので、まぁいいかと私は軽く考えていた。
その矢先、事件が起こった。

ある日やすおが私に会わせたい人がいるからこれから俺の家に来て、とメールをしてきた。
私は素直に従い彼の家に行くと、そこにはやすおともう一人男がいた。
やすおはその男(以下けいた)を紹介し、友達だと言った。
私は『やすおの彼女です。はじめまして』とかなんとか挨拶をし、しばし三人で談笑などした。
1時間ほど経ってやすおが『ところでさぁ』と言った。
『おまえ(私)にお願いがあるんだけど、けいたとHしてくんない?』
あまりにサラリと言われたので、一瞬何の事かわからなかった。
でもすぐにこの発言の異常さと、場の空気が変わったことに気づき、
私は本能で『やばいかも』と感じた。とっさに帰ろうとしたけど
やすおに腕をつかまれ、『ちょっとでいいから!お前が他の男に
犯されるの見てみたい!』とほざいた。

276: 恋人は名無しさん 2006/06/03(土) 02:29:13
そこでようやく私はやすおが真の変態だと気づいた。
と同時に身の危険と、そしてそれ以上の怒りで体が熱くなった。
思い返してみれば、首輪といい、幼女といい、やすおの性癖は変だった。
また、ゆきに関しても『怒らせると怖い』と言い訳し何も対処しない。
ゆきにはうんざりしてるくせに、ゆきが怖くてはっきりと決別できず
いい加減な態度をとる…だからゆきも、やすおを吹っ切れないんじゃないか。
確かにゆきの行動もいきすぎだけど、彼女ばかりは責められない。
やすおは本当に優柔不断だとその時わかった。

変態で優柔不断で。そんな男と付き合って、おまけに今見知らぬ男とHさせられそうになっている。
この状況があまりに情けなくて、空しくて、一時でもやすおが好きだった自分にムカついた。
それ以上にやすおが許せなくて私はキレた。

278: 恋人は名無しさん 2006/06/03(土) 02:31:32
『ちょっと、あんた人のことなめてんじゃない?何が他の男に犯されてるとこ見たいだ?
はぁ?アフォな妄想すんのも大概にしろこの変態が!!!』
と私は怒鳴り、やすおの股間をガーンと蹴り上げた。
やすおは痛みで悶え苦しみ、ほんとに潰れたのかと一瞬心配した。
次に私はけいたを睨みつけた。
やすおもやすおなら、けいたもけいただ!
『あんたもね!こんな意味わかんないことやってんじゃないよ!あんたら二人まじでキモイわ。
タヒね!!』
とまたもや怒鳴り、そしてまたもやけいたの股間を蹴り上げた。
けいたとやすお、二人の男がうずくまってるのを見て初めて
少し気持ちが和らいで来たので、そこで私は帰宅しました。
しばらくは、アホな変態男に対する怒りと悲しみでグチャグチャでしたが、
しばらく経って、『あれって実はすごい怖いことなのでは』と思った。
だってレイプだもん。

ほんとにきもい人はいるのです。みなさん気をつけて。

280: 272 2006/06/03(土) 02:33:55
私の修羅場はこんなところです。
でもこれって修羅場なのでしょうか…単なるケンカのような気も。。
お目汚し、失礼しました。

282: 恋人は名無しさん 2006/06/03(土) 03:17:48
いやいやいや、反撃しなかったらやられてただろうから、単なる喧嘩なわけないよー!
こわー!!!無事に逃げられて本当に良かった・・・。
ゆきも何か精神的に追い詰められるようなことされていたのかな?
そう思うと少しかわいそうな人かもね。

引用元: ・◇修羅場◇part26